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膵がんの手術

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膵がんの手術

膵臓は

膵臓は、体の中央背側に横たわる臓器で、病気があっても症状が出づらいため、「沈黙の臓器」と呼ばれております(図29)。

外科治療の適応となる膵疾患の多くは膵がん(浸潤性膵管がん)ですが、がんが発生しても症状がすぐに現れないため、症状が出現してから発見された膵がんは、すでに遠隔転移を伴っている場合も少なくありません。発見時に遠隔転移が無く、切除可能と判断された場合でも、進行していることが多いため、大腸がんや胃がんと比較し、切除後の予後は決して良いとは言えません(図30)。しかし、切除しないよりは予後の改善は得られ、さらに近年では、切除後に抗癌剤の内服治療を追加することでさらに予後の延長が得られることも証明され、膵がんの予後は改善しつつあります。

術式の選択

術式は膵臓のどの部位(図31)に発生したかによって決まります。膵頭部(膵の頭側)に病変がある場合は、十二指腸と胆嚢、胃の一部を一緒に切除する「膵頭十二指腸切除」を選択します。これは、転移している可能性のある周囲のリンパ節も一緒に切除するため、接している周辺の臓器も切除しなければなりません。一方、膵尾部(膵の尾側)に病変がある場合は、膵臓のしっぽ側と脾臓を切除する「膵体尾部切除」を選択します(図32)。

他の膵疾患

膵がん以外で膵切除の適応となる疾患では、IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)やMCN(粘液性嚢胞腫瘍)などが挙げられます。いずれも膵管の粘膜に粘液をつくる腫瘍細胞が発生したことにより「のう胞」という袋ができる病気です(図33)。IPMNは基本的に良性で経過観察となる事がほとんどですが、悪性度が高いと診断されれば(サイズが大きい、結節がある、大きくなるスピードが速い、など)、MCNと同様に切除の適応となります。検診などで膵臓に「のう胞」を指摘された方は、精密検査をお勧めします。

また、膵臓にできる腫瘍としては、神経内分泌細胞が腫瘍性に増殖した、神経内分泌腫瘍(NET)も切除の適応になります。

診療実績

下記の疾患の手術に強みがあります

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