鼠径ヘルニア/腹壁瘢痕ヘルニア <外科 診療内容>

鼠径ヘルニアとは

鼠径ヘルニアとは、鼠径部(足のつけ根)がふくらむ疾患です。鼠径部の筋膜と呼ばれるお腹の壁が弱くなることで、穴が開いた状態になってしまう事が原因です。お腹に力を入れると、腹膜と呼ばれる一番内側の膜が、穴を通り袋状に飛び出すため、ふくらみとして自覚します(図28)。膨らみを自覚するだけで、他に症状がない場合は、治療を急ぐ必要はありませんが、その穴を通って飛び出した腸が戻らなくなる(陥頓する)場合があります(図29)。陥頓した場合、強い腹痛を生じ、放置すると腸の血流が悪くなり壊死する可能性があるため、緊急手術が必要となる場合があります。

鼠経ヘルニア
鼠経ヘルニア

治療方針

小児の鼠径ヘルニアは自然に治る場合がありますが、成人の鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、手術をしなければ治りません。手術は、人工物でできたシート(メッシュ)を、穴を塞ぐように筋膜に当て、固定します(図30)。当院では鼠径ヘルニア手術に対しても腹腔鏡にて手術を行っております(図31)。

鼠経ヘルニア
鼠経ヘルニア

外科 診療内容

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