トピックス
泉山医師の研究成果が国際雑誌Haematologicaのオンライン版に
掲載されました
Event-free survival at 36 months is a suitable endpoint for diffuse large B-cell lymphoma patients treated with immunochemotherapy: real-world evidence from the North Japan Hematology Study Group
36か月の無イベント生存は、免疫化学療法を受けたびまん性大細胞B型リンパ腫患者にとって適切な臨床目標である:北日本血液研究会 実臨床研究からの実証
本研究成果は、2024年6月に国際雑誌Haematologicaのオンライン版に掲載されました。
リリース全文はこちらからご覧いだだけます。
https://haematologica.org/article/view/haematol.2023.284841
血液内科・血液病センター 診療のご紹介
血液疾患は内科領域の中でも比較的頻度の少ない疾患が多いために、総合病院でも血液内科の診療科を持たないことも多い領域です。このような事情もあり当院では全道より患者さまが受診されます。
当科では、特発性血小板減少性紫斑病や血友病のような良性疾患から白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫のような悪性疾患まで血液疾患全般を診療しています。
血球減少症および増多症
貧血をはじめとした血球減少症は良く経験されますが、鉄欠乏性貧血以外の貧血や多系統にわたる血球減少症では再生不良性貧血、骨髄異形成症候群などの血液疾患が存在していることがあります。逆に血球が持続的に増加している場合、慢性白血病や真性多血症が存在する場合もあります。これらの病態は早期に診断することで、疾患による合併症や病状進行を生じる前に適切な治療が開始出来ます。
血小板・凝固異常症、血栓症
出血傾向がある場合には、血小板減少症や凝固異常症が存在する場合があります。先天性血友病は小児期に診断される事が多いですが、成人になって発症する後天性血友病は、あまり認知されておらず専門施設での精査が必要です。また若年にもかかわらず繰り返す血栓症の場合には、凝固阻止因子欠乏症の有無の確認が必要です。
血液がんの化学療法
造血器悪性疾患(血液がん)の頻度は多くありませんが、適切に治療する事で治癒や長期生存が期待出来ることが特長です。近年では抗体医薬やキナーゼ阻害剤といった分子標的治療薬が導入されており、高度の専門性が要求されます。当院は全道でも有数の血液疾患ベッド数を有しており、血液がんに対する化学療法の経験が豊富な血液内科専門医が診療を担当します。
臨床研究の情報公開(オプトアウト)
当センターで現在行われている臨床研究(オプトアウト)を公開してます。
血液病センター長のご紹介
泉山 康
いずみやま こう
― 血液病センター長 ―
専門
内科一般 血液疾患
学歴
北海道大学医学部(平成8年卒)
経歴
- 北海道大学病院第3内科
- 市立旭川病院
- 愛知県がんセンター研究所
- 帯広厚生病院
認定等
- 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
- 日本血液学会専門医・指導医
- 日本造血・免疫細胞療法学会認定医
- 医学博士